宮脇さき＠海外不動産・海外移住の専門家

宮脇咲の記事が以下のタイトルで、THE GOLD ONLINEに掲載されました。

楽園のはずが地獄でした…〈月15万円〉の家賃収入に対しローン返済は〈月40万円〉。海外に移住した日本人富裕層の悲惨な末路

マレーシアは温暖な気候と物価の安さから日本人に人気の移住先ですが、不動産投資には大きなリスクが伴います。

ジョホール・バルでは、大規模開発への期待から多くの日本人が高額なコンドミニアムを購入しましたが、家賃収入が想定より低く、ローン返済に苦しむ例が相次いでいます。中には、月40万円の返済に対し、家賃収入が15万円しか得られず、破産寸前に追い込まれたケースもあります。

また、気候や文化に憧れて移住しても、現地のマナーや言語、医療の違いに対応できず、精神的なストレスを抱えて帰国を選ぶ人もいます。さらにビジネスを始める場合も注意が必要で、法制度の違いや現地スタッフの管理に苦労し、資金を失って撤退する事例も見られます。

加えて、ビザ制度の変更は大きな障害となり得ます。たとえば、長期滞在ビザ「MM2H」では預金要件が突然大幅に引き上げられ、高齢夫婦が10年暮らしたマレーシアから帰国を余儀なくされた例もあります。

こうした経験から学べるのは、海外移住には甘い見通しではなく、現実を直視した準備が必要だということです。事前調査を徹底し、現地の生活や制度を深く理解することが不可欠です。生活は収入に見合ったレベルで設計し、予期せぬ事態に備えて帰国プランも用意しておくことが安心につながります。

海外移住は夢のような選択肢に見えるかもしれませんが、現地でのリアルな生活を見据え、慎重に一歩ずつ進める姿勢が成功への鍵となります。

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